下積み不要論の正体!?下積みは誰にとって有益なのか。下積みをしなくてもいいって本当?
こんな人におすすめ
これから新しいことを始める方
新人育成を担当されている方
少し話題の熱が冷めてしまったかもしれませんが、
一時期議論になった下積み不要論について議論したいと思います。
下積み不要論とは?
下積み不要論は堀江貴文さんをはじめとする方が、
大阪府大阪市福島区にある寿司屋「鮨 千陽(ちはる)」の店長が
ほぼ下積みなしで、ミシュランガイドに掲載されたことに端を発した議論です。
同店の土田秀信店長は飲食人大学という機関で3か月の修業をした人物です。
効率よく学び、正しく取り組めば短期間で一定の成果が出せるという事例を示した事例となりました。
本当に優れたスキルがあるのか?
実際に千陽さんには訪問できていないのが残念です。
ただ、九兵衛の職人さんに個別にインタビューをしてみたのですが、
目利きのスキルは難しいものの、握りなど、一部のスキルに特化して
集中的にスキルを身に着ければ、数か月の訓練でも一定のレベルに達するとのことでした。
WEB上の評判も良いお店ですので、高い品質のサービスを提供できているということでしょう。
下積みは成長を最短でする上では有益とはいえない
結局のところ、一定水準までスキルを高めるという観点になると
下積みはやはり無駄が多すぎますね。
お店の掃除や皿洗いをいくらしても、
鮨を握るのが上手くなるとは到底思えないわけです。
例え、鮨を作る工程の一部を反復的にこなすことが、
下積みなのだとしても、そのように偏った訓練が最短での成長に有益とは思えません。
労働力確保の手段としては優秀な下積み
下積み として求められる作業の大半は、単純作業ばかりです。
掃除や皿洗いを担当するアルバイトを雇っても良いのですが、
そもそも人手不足の時代には下積みは
労働力を確保する意味があったわけです。
さらに、将来の仕事につながるとなれば、
単純作業も手を抜かずにやるわけです。
単純作業をモチベーションの高い状態で取り組んでくれる人材はそう簡単に手に入りません。
下積みが有益かどうかは立場による
雇用主の観点から見ると、
労働力が確保しにくい環境で、真剣に仕事に取り組んでくれる人材を確保するうえでは
有益な方法です。
ただ、下積みをする側の立場としてみると、最短での成長ができない点では理想的とは言えないというの実態かと思います。
下積みで学ぶことがないわけではない
下積みの環境の中で、親方の後姿を見て育つ・・・ や 単純作業に手を抜かない姿勢が役に立つ・・・
などという話も決して嘘ではないはずです。
必ず将来に役に立つ側面があります。
もし、下積みをしなければならなくなったら、
その環境の中で何を学び取ろうか と考えて取り組みたいものです。
下積みをしてきた人は後輩にもさせたい 笑
人間自然と自分が経験してきた道を人にも進めたくなってしまう傾向があります。
下積みをしてきた人は、後輩にもさせたいと思います。
下積みなしに成功した人物を見ると、粗を探したくなる人も多くいるでしょう。
だれもが、最短で最大の成果を得られる人生を歩んでいるわけではないので、
それに対する配慮の気持ちは常に必要ですね。
とはいえ私は非効率な下積みはできるだけ避けて生きたいです