【ニワの思い】私が人生を通して実現したいと考えていること①将来に古典を残すこと
将来実現したいこと
私は将来の世代が古典として演奏し続ける価値のある音楽を自分が暮らす現代社会の中でうみだすに関与してみたいと考えています。
特に日本というクラシック音楽を海外から輸入した国が
ヨーロッパや世界人にとって鑑賞に耐えうるものを作り出すものとしたら、
非常に面白いことなのではないかと思っています。
これまでにも武満徹の作品を始めとして日本の作品が世界的に評価される機会はなかったわけではないですが、
特に2000年以降クラシック音楽の文脈の中で将来の世代に残せるような作品は
多く見受けられるとは言えない状況にあると思っています。
音楽史は常に社会情勢や技術の発展とともに展開されてきたものであり、
決して単独の世界として閉じられた発展を遂げてきたわけではありません。
ですから、現代社会が生み出しうる現代の音楽は現代先端で発達していく技術や社会情勢と共にあると考えています。
そのため、現代の社会をよく理解し、そしてテクノロジーの発展にも目を向けた、社会を理解した音楽家の姿勢と言うものが求められると考えています。
音楽家は音楽の世界にとどまって閉じられた中で生きていくのではなく、広く社会と関わって社会を理解しその特質を社会に還元しながら自らも発展していこうと言う姿勢が今後求められていくと考えています。残念ながら、現在の日本の音楽社会は一般社会との乖離がないと言えない状況にあります。私はこうした現状に対して人材の相互流通と情報格差の是正を行うことを通して社会的な視点を持った音楽家が生まれる環境を作ろうと作ろうと考えています。
ストリーデ事業にかける思い
現在私が展開しているストリーデというサービスは人材派遣と人材紹介、人材教育を行うサービスですが、
私は「働く」ということが大切なのではなく、その先にある、
「より社会的な音楽家の創出」と言う部分が最も重要であると考えています。
ここでの「音楽家」とは日々音楽に集中して明け暮れる音楽のみで生計を立てる音楽家の姿ではなく、音楽の技術そこで得た能力を活かしながら様々な形で社会に貢献する姿を指しています。
現代の社会ではこのような考え方はまだ浸透していませんが、音楽の再生技術が発達している今、演奏するほどの価値は下がり続け、良い演奏で暮らしていることが難しくなると、音楽のみで生計を立てることが音楽家と言う考え方は過去のものとなっていくでしょう《0.1%以下のトップ層は今まで通り仕事があることに変わりがないが》
このような話をするとあまり明るい話ではないと感じられるかもしれませんが、音楽の技術やそこで得た能力を活かしながら収入得ることで、収入面での独立を実現することが可能です。これにより、聴衆。呼び込むためにという観点から作り出される制約事項をクリアすることができると言うメリットがあります。もちろん、音楽に割ける時間が制限されると言う面もありますのでクオリティ低下につながると言う指摘もあるでしょう。この点に関しては短時間で高い成果を上げるための工夫は絶対に必要な条件となってきます。
まとめ
全体を通しては音楽のみで暮らせる人の人口は減り、音楽と「ほかの仕事」を両立する人が増えていくと言うことになるかと思います。決して音楽のみで暮らせる人はゼロにはなりませんし、多くの人はそこを目指して行くのも事実でしょう。ですから、トップ層の作りだす芸術の世界は生き続けると考えられます。私はその部分ではなく一般社会の中で働きながら音楽を継続していく社会的音楽が、現在社会において音楽の形を作っていく存在になるための、仕組みを提供できるようにしていきたいと考えているのです。
その点では私のその芸術活動への関わり方が直接的なものなのか間接的なものなのかと言うと間接的な方に寄っているといえるでしょう。いずれにせよ、過去の踏襲の範囲を超えた新しいものを作り出す活動に関与していきたいというのが私の願いです。