【合唱団運営】合唱団員のための効率的な個人練習のための方法

【合唱団運営】合唱団員のための効率的な個人練習のための方法

合唱団運営のポイントの一つとして効率的な個人練習を促進するという部分は、見逃せない部分です。

音楽経験者はともかくとして、ほとんど個人で音楽を勉強したことがない初心者を迎え入れる場合には効率的な練習の仕方を伝えておかなければなりません。

効率的な練習の手順

必ず全体感から個々の部分に落ちていき最終的に全体をとらえるという、全体⇒個別⇒全体の流れで進めていくことが必要です。可能であれば、練習にかかる時間を計測しておき、練習時間の予測を行うようにすると曲の習得速度の向上がわかるようになるほか、練習計画を立てやすくなるという効果を見込めます。

①作詞・作曲者を見る
②曲想記号を読む
③全体を荒く見通す
④アーティキュレーションの方向性を確定する
⑤フレーズとブレスを決める
⑥各フレーズごとにフレージングを行いながら音取りをする
⑦全体を通して演奏できるようにする
⑧演奏課題を抽出して、個別に練習する
⑨全体を通して練習する⇒適宜⑧に戻る

練習のポイント

練習をする際のポイントを3つ挙げます。
①音取り
・全体を順番に進めていくのではなく、音の取りにくい部分に注力して練習する
・できるだけ1音1音を丁寧に徹底してとるようにしていく
②曲の深堀
・フレージングに注力して練習する
・難しいところに絞って回数を重ねることがポイント
・できるだけ、通し練習よりも部分練習を徹底することが大事
③本番前
・通しの中で個別の注意点をクリアできているかを確認していく
・すべての注意事項が網羅されているかを徹底して確認する
・120%の集中力で練習すること

各フェーズでは録音して聞いたり、他者のフィードバックを受けながら進めること

番外編:音が取れないときのヒント

音が取れないのには理由があります。まず、次の二つを疑ってみるのが良いでしょう。

①下降音型で音が取れない
⇒技術的問題が多い。上の音のイメージで下に降りるか 下の音のイメージをもって降りるかを考えてみる

②臨時記号の音が取れない
⇒和声感をつかめていない場合が多い。